立ち読みコーナー
目次
288ページ
独占マリアージュ    5
あとがき        285
122ページ〜
「気持ちいいですか?」
「……あ……そんなこと、恥ずかし……」
「私は貴女の身体がどんなふうに感じるのかを知りません。ですから……教えて下さい」
 そう言われてしまうと、これもまた拒めない。リディアーヌは湯の熱さだけではなく真っ赤になりながら、小さく頷く。
「気持ち……いい、です……」
 フェリクスが、嬉しそうに笑った。
「では……この可愛らしく立ち上がってきたここを……こうしたら、どうでしょう?」
「な、んのこと……?」
 フェリクスがどこのことを言っているのかわからず、リディアーヌは困惑する。フェリクスは低く笑うと、リディアーヌの胸を押し上げて湯面から露にさせた。
 丸みのある胸の膨らみの頂が確かに凝って尖り、いつもよりもかたちをはっきりさせている。
「貴女の胸の……ここです。見てみてください。いつもよりも固く尖っているでしょう?」
「……ひぁ……っ?」
「こうすると……もっと固くなりますよ」
 フェリクスの指が、胸の頂を捕らえて摘む。指の腹で頂の側面を擦り立てられると、身体がじん……っ、としびれるような気持ちよさがやって来た。
「……あ……あ、何……っ、フェリクスさま……っ」
「可愛い声が出てきました。……気持ちがいいですか?」
 肩口から耳の下までをねっとりと舐め上げられて、身体が揺れてしまう。確かに初めて知る気持ちよさがあったが、それを肯定するのは恥ずかしくてたまらない。
 フェリクスの指は、興味深い玩具を手にした子供のように、執拗に胸の二つの粒をいじり回してくる。摘まれ、指で押し揉まれ、爪先で弾かれ――リディアーヌは涙ながらに懇願した。
「……フェリクスさま……! も、もうそこ、は……いじらないで……っ」
「よくは……ありませんか? 私は貴女のこの可愛らしい粒を、舐めしゃぶりたいのに……」
 そんなことをされたら、自分の身体がどうなってしまうかわからない。リディアーヌは反射的に首を振ってしまう。
「や……そんなこと、しないで……っ」
 フェリクスはひどく残念そうなため息をついた。
「……わかりました。リディアーヌが嫌がることはしたくありません。では、胸はやめて、こちらを可愛がりましょう」
「……え……や……どこ……を……っ」
 白濁した湯の中で、フェリクスの手が動く。だが湯を見下ろしても、どこを触ろうとしているのかリディアーヌにはわからない。
 リディアーヌはフェリクスの手の動きを止めようと、湯の中で彼の腕をなぞりおりようとして――ビクンッ! と大きく震えた。
「……あ……あぁ!」