立ち読みコーナー
目次
312ページ
プロローグ            5
第一章   突然の来訪者     24
第二章   一夜限りの恋人    47
第三章   奇妙なお茶会     82
第四章   妬心         130
第五章   闇からの誘惑     158
第六章   悪魔のような兄    181
第七章   離れて暮らしても   216
第八章   とまらない転落    253
第九章   二人だけのエデン   281
エビローグ            298 
あとがき             304
65ページ~
「怖い?」
「あっ、平気……お兄様だったら。どこに触れられても嫌じゃない……」
 コーディリアが健気に呟くと、アーネストはひどく熱っぽい視線を傾けていた。瞳はきらりと瞬き、心は昂揚しているようだった。
「なんて可愛いことを言うんだろう。ああ、好きだよ、ディリィ」
 アーネストは小さな妹の身体をたまらずに搔き抱くと、頰に、瞼に、鼻先に、愛情深いキスを繰り返した。
「もうずっと以前から、お前だけを見つめて、お前だけを愛していたよ」
 焦がれる想いを耳元で囁かれれば、コーディリアはぼうっと魂が抜けたように、夢心地になってしまう。恋人のふりも、甘い睦言も、これはただの演技なのに。まだ、恋も知らずに幼い花を散らせてしまう妹を不憫に思っただけなのに。
(ああ、でも、でも……)
 そうと知りながら、この瞬間、コーディリアは兄を本当に愛してしまったような気がしていた。
「私も……お兄様が好き……」
 コーディリアは心をとろかすような熱視線でアーネストを見上げた。甘えるように手を伸ばして首筋に腕を回す。アーネストも溢れんばかりの情熱を傾けて、コーディリアの壊れそうなほど華奢な身体を抱き締め返した。こうして肌を寄せ合って抱き合うと、自分の身体がどんなに冷たくて、兄の身体が熱を帯びているのかがよくわかった。
(あっ……何? この感じ……)
 兄の腰がぴたりと密着すると、ズボン越しに膨らんだ欲望の塊をはっきりと下肢に感じた。男と女は身体の作りが違うとは聞いていたが、それを生身に感じると、ちょっとだけ怖いような気がした。腿に感じる太い肉茎は、長身の兄にはちょうどに思えるが、小柄なコーディリアにはちょっと逞しすぎるような気がする。
「大丈夫。すべて僕に任せていればいいんだよ。今のお前の身体は、ちょっと普通と違うからね。おそらく、本当は感じるはずの痛みもないはずだよ」
「うっ、うん」
 アーネストはいつのまにかズボンをずらしていた。兄の下腹部を直視する勇気はなかったので、もじもじと恥ずかしげに瞳を脇に泳がせる。
「お手やわらかにね……」
 コーディリアは兄の指の股に自分の指を絡ませ、手をぎゅっと握り締めた。甘えん坊な妹の態度に、アーネストは思わず破顔する。
「ああ、大切に抱いてあげるよ。世界で一番大切な、僕だけのお姫様だからね」
「うん。お兄様は、本物の王子様みたいね」
 手足を絡めて、よく似た兄妹はしどけなく抱き合った。脚を絡めると、本来ならまだ男を受け入れるには早い幼い秘孔に、兄の肉の切っ先があてがわれる。十分な硬度を保ったそれは、先端からぬるりとした透明な液を滴らせていた。
「……んんぅ」
 肉の花びらを押し開いて、熱い塊がずずっと奥に侵入してくる。めりめりと裂けるような感覚に、コーディリアは息を潜め身を強張らせる。
「このまま、一度、奥まで入るよ」
 アーネストは息を押し殺し、体重をかけながら腰をぐっと強く押し出した。
「ああぁっ!」
 小さな秘孔に大きすぎる熱い肉の楔がめりめりと突き刺さり、お腹まで突き上げるほどの衝撃だった。コーディリアは必死になって兄の背中をぎゅっと摑んだ。足の先を突っ張らせ、えびのように背を仰け反らせる。痛みは感じなかったけれど、入り口でまるでゴムがはじけるような衝撃があった。
 ついに実の兄と身体を繋げてしまったのだ。