立ち読みコーナー
目次
304ページ
花の誘惑     5
あとがき     301
48ページ~
 両足を開かされ、片足をテーブルの上に乗せられた。テーブルごとオリヴァーに引き寄せられれば、足の間に彼の体が収まる格好にさせられる。
「や……」
 咄嗟に視線を感じた部分を両手で覆い隠した。が、すぐにオリヴァーの手に振りほどかれる。
「み、見ないでください……っ」
 遊女の中には性病対策として恥毛を剃る者もいる。けれど、花月の場合は、体毛が薄い体質なのか、どれだけ待っても生えてこない。蜜襞の割れ目も滲む蜜で濡れ光る媚肉もすべて丸見えだった。
「——ッあぁ!」
 ウイスキーで濡らした指が割れ目を辿った。火がついたような熱さに、たまらず身悶える。オリヴァーはまたテーブルのウイスキーを掬い、恥部へ塗る。肌から直接吸収させられたアルコールが熱くて辛い。
「いや……ぁあっ、お許し……お許しください。あ、あぁ——ッ」
 そのままずぶずぶと蜜穴に指が埋め込まれた。粘膜にも酒を塗られ、体の奥から悶えるような疼きが湧き上がってくる。感じる熱で秘部が焼け溶けていくようだ。
 自分の体の変化が信じられない。
 じゅぶ、じゅぶと蜜音が指の動きに合わせて飛沫を飛ばす。オリヴァーの手のひらをぐっしょりと濡らす先ほどの情事の名残りと新たな蜜液が、テーブルに水溜まりを作っていく。耳を塞ぎたいほど淫靡な音なのに、指で弄られる悦楽は止めたくない。
「指で広げて見せろ」
 僅かに興奮が滲んだ声音に命ぜられるまま、両方の指で蜜襞を押し広げた。赤く熟れた花芯にオリヴァーの視線を感じる。
(あ……ぁ、見られてる)
 あの目に自分のすべてを見られていると思うだけで、どうしようもなく興奮した。もっと近くで彼を感じたい。もう一度、あの快感を味わいたかった。
 おのずと花月はオリヴァーを誘うように腰を揺らし始めた。薄く開いた唇の乾きを舌で潤し、一心に彼を見つめ続ける。
 視線が絡まると、それだけで秘部が切なくなった。
 咥え込んでいる指を締めつけながら、教えてもらったばかりの名を呼ぶ。
「オリバー……様」
 彼の目に色情が宿るのが見えた。
 内壁が物欲しげに彼の指に絡みつく。破瓜したばかりだというのに、この淫乱さはどうだ。酒の匂いにあてられたとはいえ、どうしてこんなにも彼が欲しくてたまらないのだろう。
 オリヴァーは指を二本に増やし、丹念に花月の中を擦り上げる。時には引っ搔くように強く、時に柔く撫で上げ、花月の反応を窺っている。そして花月の過敏な場所に気づいた。
「はぁぁ……っ、や……ん、んんっ、あっ! そこは……いけま、せん!」
「なぜいけない?」
「……それは、あ、あぁ……っ」
「駄目という割には美味そうに指をしゃぶってるだろうが」
「やぁぁっ!! 駄目、感じてしま……あぁっ!」
「なら、達ってしまえ」
 意地悪な声に花月はぶんぶんと首を横に振った。
 客よりも先に達してしまうことは恥と教えられている。秘部内を蠢く指が生む刺激に悶えながら、堪えきれずに乳房をまさぐり出す。硬く尖った先を指で摘む仕草に、オリヴァーが目を眇めるも、他の何かで気を紛らわせていないと、本当に達してしまいそうだった。
「オリバー…様、どうか、私に……ご奉仕させてください」
 涙目で訴えるが、オリヴァーは頷かない。
 やがて、つま先から這い上がってくるちりちりとした快感に呆気なく絶頂へと追い上げられてしまった。
「あぁぁっ!」
 脳天まで突き抜けた強烈な悦に、瞬間的に体が硬直した。蜜壁が彼の指を食いちぎらんばかりに締めつけながらもひくついている。そこをごりっと擦られ、花月は悲鳴のような嬌声をあげた。