立ち読みコーナー
目次
256ページ
政略結婚の顛末 ~姫が人狼王子に嫁いだら?~  5
特別の夜・永遠の約束              203
あとがき                    253

128ページ~
「殿下……っ─」
「話など不要だ。俺の正体を厭うなら、早くここから出ていけばいいだけのこと。手はずも整えてやると、そう言っているはずだ」
「そん…んんっ─」
「そうせずお前がここに居続けるなら、俺はお前を抱くまでだ。否は言わせぬ」
「あっ─」
義務にしては執拗な、貪るような口づけの合間になんとか言葉を継ぐが、返ってくるのは冷たく突き放すようなそれだ。さらに続けようとした寸前、胸もとに口づけられ、声はくぐもった呻きに変わる。
「ぁ……っあ…殿下……っぁ……っ」
柔らかなふくらみの、その色づいた先端を吸われると、身体が溶けていくような快感が体奥から込み上げ、何もできなくなってしまう。
「っぁ……ん……っ…んんっ─」
舌先でくすぐるようにして弄られたかと思うと、きゅうっ……っと強く吸い上げられ、そのたび、その甘美な刺激に背中が撓る。
彼に触れられるたび、そこはますます敏感になり、次から次へと新たな快感を連れてくる。
「ぁ……っふぁ……っあ……あァ……ッ─」
やがてジーグの指は、口づけと胸もとへの愛撫ですでに滴るほどに潤っているアリアの秘部へと触れてくる。
そろりと探るようにして触れられた次の瞬間、花芯を指先で捏ねるようにして弄くられ、アリアは白い喉を反らして身悶えた。
「ゃ……っあ……ぁ…だ、め……っ……」
感じすぎる身体が怖くて、つい逃げるように身を捩ってしまう。だがその身体は、すぐにジーグに縛められた。
「おとなしくしていろ」
真上から見据えられ、息を呑んだ次の瞬間。大きく脚を開かされ、容赦なく貫かれる。
「あぁ……っ─」
潤んだ媚肉を一気に穿たれ、アリアは高い声を上げて達していた。
びくびくと震える身体。その身体を、ジーグはさらに深く貫き、揺さぶり始める。
「ァ……っぁ……あ、あぁっ…あ、ぁ、ぁあっ─」
アリアの口から、立て続けに嬌声が溢れる。
一度達したせいでより鋭敏になった身体は、少しの刺激でも如実に反応を示してしまう。自分の身体が受ける大きすぎる快感に、アリアは為す術なく咽び泣いた。
「ァ…あ、ぁ…あ、ァ……あぁ……ッ」
ジーグに突き上げられるたび、身体の奥まで快感が突き抜けていく。
ぐちゅぐちゅと音を立ててそこを穿たれるたび、頭の中が真っ白になっていく。
激しく揺さぶられるたび、熱は跳ねるようにしながら身体の隅々まで広がり、そこを端から溶かしていくほどなのに、そうして身体が悦べば悦ぶほど、心は行き場をなくしてしまう。
それが悲しくて、アリアはいやいやをするように幾度となく頭を振った。
息が熱い。こんな状況なのに、快感を覚える身体が嫌だ。
ジーグの逞しい熱を悦び、もっともっととねだるようにさざめく身体が嫌だ。
けれど快感に正直な身体は、ジーグの律動に合わせて一層深い快感を覚え、甘く濃い官能の中に沈んでいく。
「ぁ……あ……や…いゃ……っ……」
激しく深く貫かれ、アリアは体奥から溢れてくる快感を恐れるように頭を振る。一度容易く達したのに、また達してしまいそうだ。
だが、そんなアリアの態度や声をどう受け取ったのだろうか。
ジーグは苦しげに─切なげに眉を寄せると、一層激しく腰を打ちつけてくる。
「ぁ……っあ、あ、あァ……っ」
「っ─」
「ぁ…殿下……っぁ、あ…ジーグ……っ」
「逃げればいいのだ─さっさと─俺を厭うなら─」