立ち読みコーナー
目次
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恋人は女装騎士!?     5
あとがき           294
 彼は男性にしては美しすぎる。
 その美貌に、精悍さが加わってしまえば、ただ見つめるだけでも胸の鼓動が速くなっていく。
 口紅を塗っていない彼の唇が艶やかで、蠱惑的で、やましい感情がわいてしまう。その唇で、どうにかされたいと思ってしまう。そういう自分に戸惑うのだ。
「触れるおつもりがあるなら……こちらにも、触れて欲しいですね」
 ブリーチズの前をくつろがせて、アルベルトは男性器をそこから引き出した。
 ローザリーネの手は導かれ、もうとっくに十分な大きさを保っているその場所を握らされると、屹立しているその部分は、ひくりと動く。
 ふっとアルベルトは甘く息を吐いた。
「ア……アルのここって……」
「え?」
「な、なんでも……ない」
 以前にも感じたことだったが、アルベルトのそれは男性器を模したクリスタル製の棒よりも遥かに太くて長かったから、思わず大きいと言いそうになってしまい、その言葉の淫猥さやはしたなさに気がついて、ローザリーネは慌てて黙った。
「……言ってくださいよ。この場所をこんなに濡らして……期待されるくらいなら」
 蜜口から溢れ出ている露を、秘裂に塗りつけるような指の動きをしながら彼が言う。
「そうそう……一度、見せてください。あなたが、性教育で受け取ったクリスタル製の棒とやらを」
「だ、駄目」
「もうそれを使って悪戯をしてしまっているから?」
「し、してないわっ」
「だったら、使ってみましょうか……女性のために作られたものなら、想像以上にいいものかもしれませんよ?」
「……そういう、意地悪……言わないで」
 頬を赤らめてローザリーネはアルベルトから視線を外すが、握らされた男性器は律儀に握ったままでいる。
「意地悪ですか?」
 彼の手が男性器を握りしめているローザリーネの手に添えられ、手を上下に動かすよう促される。
 途端に、それまでも大きいと思っていたアルベルトの男性器がさらに膨らむ。
「アル……」
「……あなたの手も、柔らかくて……気持ちいいですね……」
「ひ……っ……ぁ」
 これまで指一本で解されていたローザリーネの内部に、アルベルトの指がもう一本増やされて二本になった。
「痛い?」
「……う……ぅ……」
 全身がぶるりと震える。
 内側で感じる窮屈さと、花芯に与えられ続けている快感で意識がどこかに持っていかれそうだった。
「アル……っ……あ、ぁ……おかしく……なっちゃ……」
「……可愛いですね」
 アルベルトはそう言いながら、ダイヤのイヤリングが揺れる彼女の耳朶を甘噛みした。
「あなたも、私のものですよね? そうですよね?」
 甘い声で囁かれると脳内がどろどろに溶かされるように思えた。
 溶けて、何も考えられなくなっていく。
「わ、私は……アルの……ものよ……」
 ブランディーヌの香りではない、別の香りに包まれていても、恐れや恐怖は何もなく、ただただ彼を愛しいと思え、ずっとこの逞しい腕の中にいたいと思えてしまう。
 そして本当に彼のものになってしまいたかった。