立ち読みコーナー
目次
280ページ
困惑の溺愛花嫁     5
あとがき        275
105ページ~
 舌先をぬるぬると舐められ、セラフィーナはまた快感を堪える声を出した。
アイザックはくくっと喉の奥で笑うと、口付けを続けながらセラフィーナの身体を手で撫で始めた。ドレスの上から、軽く触れられているだけなのに、セラフィーナの身体には快楽のさざ波が小さく広がり始める。
 首筋に唇を這わされ、身体がふるりと震える。
 その反応を見たアイザックは、小さく笑うとセラフィーナのドレスの胸元を下げ、くつろげてしまった。
 馬車の旅に備え、柔らかく楽なドレスを着ていた上に、コルセットで締めつけるのはやめていたのだ。豊かな乳房がぽろんと零れ出て、セラフィーナは羞恥に身を捩った。
「やっ、見ないで!」
「綺麗だ、セラフィーナ。はぁ、今からこんなじゃ、我慢が辛いな。しかし、約束は守る。今日は痛いことも辛いこともしない。だから、触れさせてくれ」
 そう言うなり、アイザックは胸の先端に口付けた。軽く唇が触れると、セラフィーナの身体は確実な快楽を伝える。
「あぁっ……」
 声をあげてしまうセラフィーナの反応に、アイザックは行為を続けた。次は、舌で先端を舐め上げる。
「見てごらん、セラフィーナ。さっきまで控えめなピンク色だった此処が、さくらんぼのように紅く色付いてきた」
「っ、そんなの、知らないわ!」
 ちらりと見ると、片方の胸の先端だけ彼の唾液に濡れて光っていた。色までは見ていられなくて、否定して視線を逸らす。
 アイザックは楽しそうに口を開く。
「わかるように教えてあげよう」
 そして、唇に胸の先端を含むと吸いながら舌で転がし始めた。
「っ、ぁ……んっ」
 胸を触られているのに、下腹部がじんじんとしてくる。初めての不思議な感覚に、セラフィーナは太ももをぎゅっと閉じ合わせた。
 ちゅぱっと音を立ててアイザックが唇を離すと、ほっとした。
 しかし、アイザックはこう続けた。
「次は、もう片方だ」
「そんな……っ」
 胸を弄られると、変な気持ちになってしまう。セラフィーナはいやいやと首を横に振ったが、アイザックはもう片方の胸の先端にも唇を這わせた。ぺろぺろと舐めてはちゅっと唇で吸われる。そして、たまに甘く噛んで歯を当てるのだ。
「あぁっ」
 セラフィーナはたまらず声をあげ、首をのけぞらせた。
 アイザックが顔を覗きこんで言う。
「痛かったか?」
「い、痛くはないけれど、嫌なの……」
「何が嫌か、教えてくれたらやめてもいい」
 アイザックのその言葉は嗜虐的なのだが、セラフィーナはそれに気付かずに素直に受け止めた。
「その、胸を、噛まれるのは、嫌なの……」
「じゃあ、舐めるのはいい?」
 アイザックは舌を伸ばし、わざと見せつけるように胸の先端を弾くように舐め上げた。
「あぁっ」
 セラフィーナの身体がまたぴくんと跳ねる。その反応を見ながら、アイザックはまた次の愛撫を施す。
「これは?」
 今度は、胸の先端を咥えて唇で扱くように吸っている。
「あぁ……っ、お胸、吸っちゃいやぁ……っ」
 セラフィーナの甘く淫らな声は、アイザックを喜ばせるだけだ。しかし、セラフィーナはそれをまるで理解せず、いやいやと首を横に振った。
「俺の口で、もっと胸を可愛がってあげたかったが、なら仕方ない」
 至極残念そうに言いながらも、アイザックは楽しそうだ。そして、今度は指で両方の胸を弄り始めた。手の平で胸の先端を転がすように、円を描いて擦っていく。
「ふぁっ、あ……っ」
 セラフィーナの下腹部は疼き、膝を立てたり寝かせたりと落ち着きなく足を動かしてしまう。
 アイザックは指で両胸の先端を摘み、弄りながら含み笑いで言う。
「どうした、そんなに足を動かして」
「あっ、だって、そんな風にそこ、摘むからぁ……っ」
 胸の先端は、いつもよりぷっくりと腫れ上がっていて、アイザックはそれをやわやわと弄り続ける。
「刺激が強かったか?それなら、もっと優しく触れないとな」
 そう言って、彼は親指の腹で胸の先端をくりくりと撫で始めた。弱すぎる愛撫に、セラフィーナの身体はもどかしさを訴える。腰が浮いてしまい、それを目ざといアイザックに指摘された。
「セラフィーナは、此方も触ってほしいのか?」
 アイザックの手が、胸から腰、そして腿へと滑り降りていった。
 セラフィーナは慌てて両足を強く閉じ合わせた。
「だ、駄目よ!嫌っ!」
「……わかった。なら、口付けと胸だけにしておこう」
 セラフィーナの強い拒絶に、アイザックはあっさりと引き下がった、そして再び、セラフィーナに口付けをしながら胸を弄り始める。
 延々と続く、終わりのない緩やかな快楽にセラフィーナは涙を零して善がった。