立ち読みコーナー
目次
272ページ
相思華 ~葉は華を思い、華は葉を思う~
あとがき                 265
88ページ~
 寝衣の前をはだけさせられ、瑛景の指先が銀麗の胸の頂きを転がした。しばらくそうした後、彼の舌がその部分を舐めとる。
 銀麗の身体が堪えきれずに、ぶるりと震えた。
 初夜のときとそう変わりはないのだが、物理的に目隠しをさせられて見えない状況というものは、なぜか感覚を鋭敏にするような気がした。
 今夜は彼の愛撫のひとつひとつに、深い快楽を覚えてしまう。
 息が乱れ、声が出てしまうのが恥ずかしかった。
 それでも銀麗には、自分に与えられる快楽を上手にやり過ごすことはできなかった。
 そして、彼はすぐに胸の頂きや肌には唇を滑らすのに、なかなか肝心な部分には触れてくれない。今夜は銀麗を仰向けにしているから、存分に胸の感触を楽しんでいるのだろうかとも思えるほどだった。
「……ぁ、あ……ン」
「可愛らしい反応だな、銀麗」
「……今夜の瑛景様は……意地悪、です」
 彼が笑う気配がする。
「意地悪……か。これが意地悪というのなら、ずっとそうなるだろう」
「ずっと、は……嫌です」
「どうされたいんだ?」
 不意に耳もとで甘い声で囁かれる。ずくんと下腹部が痛んだ。
 彼は、今いったいどんな表情で銀麗を見て、甘く囁いているのだろうか。瑛景の顔を見たい。
 どんな表情をする人物なのか知りたい。
「……ん、や……」
「嫌じゃわからないな」
 興奮で立ち上がった銀麗の乳首を指先で摘みながら、瑛景はどこか楽しげだった。
「……銀麗は、私とこういうことをするのは好きか?」
 瑛景の問いかけに、銀麗は小さく頷いた。
「瑛景様が求めてくださるのは……とても、好きだと思えます」
「そうか」
 なんの前触れもなく、彼の指が銀麗の花芯に触れた。
「ひゃ、ぁあっ」
「いい子には褒美をやらねばな」
 花芯で感じる快感は、胸への愛撫とは比べものにもならないくらい大きなもので、銀麗は悦楽に溺れる。
「……よく濡れたそなたの内部はとてもよい。たくさん感じて、濡れるがいい」
 花芯から指が離れ、胸を吸っていた彼の唇が下がってきて、花芯に触れてくる。