立ち読みコーナー
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ロイヤルガーデン内恋愛禁止!? ~夜会で公開プロポーズ~  5
あとがき                         299
 悲鳴をあげるくらい悦かった。寒気がするような快感が頭のてっぺんまで走り、アルを受け入れているところがジクッとうずく。たまらなくて締めつけてしまうと、アルにこすられる感覚が強くなって、よけいに感じた。
「アル、アルっ、ああっ」
 アルはヘティを揺さぶりながら、ふいをついて花芽に下腹をこすりつけてくる。腰の奥がどろっと溶けた気がするくらいに感じて、また蜜があふれてくる。アルが動くたびにグジュグジュといやらしい音が立ち、ヘティを耳からも感じさせた。
「ああ、アル、アルっ、それ、それっ駄目……っ」
「ヘティ、ヘティ、いやがらないで感じて」
「ああ、駄目、駄目っ」
 キュンキュンしてたまらない。力強く自分を突き上げるアルのそこも、キュウキュウと締めつけてしまう。体の奥からふるえが湧き起こってきて、このままでは自分がどうにかなってしまいそうで、ヘティはアルにすがりついた。
「もう駄目、もう駄目アルっ、変なの、変なのっ」
「大丈夫だヘティ、とても綺麗だよ、可愛い。そのままいってごらん」
「やめてやめてアルっ、あ、あ、お願い、おねが、あ、あっ、ああ……っ」
 ヘティの背がビク、ビクンと弓なりになる。両足が無意識にアルの腰を締めつけた。敷布を濡らすほど蜜をあふれさせているそこは、アルにこすられるたびに寒気のような快楽をもたらし、それが全身に広がって、ヘティの頭はジンと痺れたようになった。
「ああ、あ、ああ……っ」
 アルが腰を突き入れたのと同時に硬くしこった花芽をこすり上げられて、ヘティは美しい乳房を見せつけるように弓なりに背を反らせて、深く激しい絶頂を迎えた。
 長い絶頂の波が過ぎ、ヘティの体からがくりと力が抜ける。アルが小さくうめいたかと思うと、腰をふるわせ、それからヘティに覆い被さるように脱力した。
「ヘティ……ヘティ……、愛してる、愛してる……」
「ん……」
 自分の体になにが起きたのかわからなくて、ヘティはぼんやりとうなずいた。アルはヘティの額に口づけを落とすと、そっと体を引いて、ヘティの蜜と己が放ったものでしとどに濡れている自分自身を抜き出した。ほてりが収まらないヘティの体をアルがしっかりと抱きしめてくれる。まだぼんやりとした頭で、これでもう後戻りはできなくなったとヘティは思った。
(でもいいの。わたしはきっと、アルしか愛せない)
 そんなことを考えるヘティの髪に、アルが口づけを落として言った。
「ヘティ」
「……なあに?」
「まだ出会ってひと月だけど……、あなたのいない日々なんて考えられない。愛してるんだ、ヘンリエッタ……」
「わたしも……同じ気持ちよ……」
「あなただけだ。あなたしか考えられない。わたしの気持ちは揺るがない。だから、あなたに見合いを申し込む」
「ああ、アル……っ」
 それは、結婚を前提とした交際をしたいと両親に宣言することだ。まさか、本当にアルが結婚してくれるとは思ってもいなかった。アルが不実だと思っていたわけではない。ただ、人の心は移り変わるものだということを、交際経験のないヘティも知っている。だからこそ、きちんと見合いを申し込んでくれるアルが嬉しかった。ヘティが、愛せるのはアルだけと思ったように、アルも生涯をともに過ごしたいのはヘティだと思ってくれたのだ。
嬉しくて涙をにじませてアルに体を寄せた。
「とても嬉しいわ、アル……、幸せ……」
「そう言ってもらえてわたしも幸せだ。家族に話をして、きちんと整えてからあなたの両親に会う。明日すぐにというわけにはいかないけど、待っててくれ」
「ええ。待ってるわ……」