立ち読みコーナー
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「大丈夫。誰も近づかないように、人払いしてあるから」
「はぁ、……最初……から、そのつもりで?」
 エステルはショックを受ける。
「君がこんなに淫らな子だなんて知らなかったよ。これからが楽しみだな」
 ふっと悪魔のような笑い声が耳孔に吹きかけられ、蜜膣を擦りつける熱の楔がぐっと深いところまで沈んでいった。
「……ほら、……ぜんぶ、奥まで入った」
 拓かれた痛みと甘い痺れにじんじんと支配される。
 エステルの瞳には涙が溢れ、唇からはやるせない甘い吐息が零れる。
「……あ、っ……あなたは私に、仕返しするため……に? 私が大切なことを思い出さないから?」
「仕返しだって? お仕置きっていうのかな?」
 アルフレッドはふっと笑みを零す。
「勘違いしないで。僕はただ……君を可愛がってるだけだよ」
 エステルは金髪をいやいやと振りながら、それでも感じてしまう。甘い薔薇の香りに包まれ、力強い雄の欲望に押されながら。
「……アルフレッド、……も、や、めて……」
「だめだよ。もう離さないと決めたのだからね」
「……っ」
「君を閉じこめて、もうここから出さない」 
 身体が甘く痺れて、いうことが聞かない。
 このまま、彼の腕からは簡単に逃れられそうにない――。