立ち読みコーナー
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「何も知らないという振りをしても、無駄だ。体の方は正直だからな。……こうすると、気持ちいいのだろう?」
 ファルクは指を舐めると、手をエレアノールの内股に差し入れた。そして、淡い茂みに秘された、小さな粒を指で撫で上げる。
 指先を先端に触れたまま、左右に指を動かした。
「……んっ」
 つきんとした痛みを感じた。けれど、不快ではない。ファルクの指がうごめくたびに、エレアノールの下腹部がシーツの上で跳ね、そして下肢に力が入る。
「その反応、やはり気持ちいいのだな。修道院育ちと聞いていたが、既に体は開発済みか。さすが、トロワの王宮は爛れている。いや、だからこそ、俺に押しつけたか……」
 自嘲するかのようにつぶやくと、ファルクが股間から手を抜いて、エレアノールの胸を掴んだ。
「ファルク……様?」
「もう、演技はするな。自分の体に正直に、声を出し、あえぎ、悶えるがいい」
 完全にエレアノールが処女ではないと信じているファルクの口ぶりだった。しかし、エレアノールには、ファルクの言葉の意味がわからない。
 言いたいことを言ったのか、ファルクがエレアノールの乳首に顔を寄せ、ツンと尖ったそれを吸い上げた。