立ち読みコーナー
目次
256ページ
「は、……はあっ、はあっ、あ……」
 求婚に応えていない男性に、裸にされて肌に触れられる。屈辱を覚えていいはずだ。
「あ、あんっ、あ……っ」
 だがアイリスが感じるのは屈辱どころか、甘く苦しい熱だった。
 アルバートが自分の身体に赤子のようにむしゃぶりついてくるのが嬉しい。手のひらが身体のカーブを撫でて、アルバートの唇から感じ入ったため息が漏れるのをもっと聞きたい。
「アイリス……」
 どれだけ時間が経っていただろうか、縦横無尽な動きでアイリスの半身にキスの筋を残して、アルバートが腕を立ててアイリスから身を離した。
「あ……」
 蕩けるような甘さにたゆたっていたアイリスは目を開け、アルバートがシャツを脱ぎ捨てていくところを見た。
「アイリス」
 よく張った胸筋に目を奪われ、口の中に溜まったつばを飲み込む。アルバートが照れたように微笑む。アイリスも反射的に微笑み返していた。こんなに心地好く甘い快感を与えてくるものに抗うのは難しい。
 再びアルバートの舌がアイリスの口の中に入った。
「んっ、ん……」
 続いて乳首がこよられる。舌に感じる感触に重なりぞくりと震えが身を走る。指先で乳輪を探られると身体が一気に高ぶった。