- 目次
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まどろみの寵姫
プロローグ 星空の誓い 5
第一章 黎明の調べ 10
第二章 運命の再会 48
第三章 舞踏会に揺れて 62
第四章 暴かれた事実 115
第五章 小さな嵐 158
第六章 自分との別れ 194
第七章 幸せの足音 216
エピローグ 258
あとがき 266
134ページ〜
ああ、何かが溢れそう――。
せめて足だけでも閉じようとしても、サイラスに膝を割られ、さらに両膝を大きく開かされる。恥部を彼の目の前に晒しているかと思うだけで、どうにかなりそうだった。
「そんなに……見ないで……」
「駄目だよ。他に怪我をしているところがないか、きちんと見ておかないと」
「そんなところ……怪我なんて、してないわ……あっ……」
彼の指がシンシアの敏感な淫唇に触れる。途端、凄絶な愉悦が湧き起こり、シンシアに嬌声を上げさせた。
「っ……ああっ……」
「ちょっと刺激が強すぎたかな。もう少し優しく別の方法で触ったほうがいいね」
別の方法……?
サイラスの言葉を頭の中で反芻していると、彼の金色の頭がシンシアの下肢へと沈む。一瞬何が起きたのかわからなかった。
「ああっ……」
生暖かく柔らかい感触がシンシアの秘部に生まれた。サイラスがまだ青く硬い肉芽を舐めたのだ。
「あ……お願い……っ……そんなところ……舐めない……で……ああっ……」
じくじくと淫らな肉粒が疼く。普段は存在さえも忘れているような淫部が腫れ上がり、ここを愛撫して欲しいと激しく主張し始める。次々と押し寄せる悦楽の波に、シンシアは理性が飲み込まれそうになった。
「はあっ……んっ……」
秘密の谷間に咲く熟れた花の、肉厚な花弁の周りを舌で丹念に舐められる。
「ああっ……あっ……んっ……」
そしてぷっくりと膨れ上がった雌しべに舌が這わされる。秘めやかな突起を舌の上で転がされ、そしてしゃぶるようにきつく吸われると、今まで感じたことのない喜悦が生まれた。もう、気がどうにかなりそうになった。
「吸うの……い……やぁ……ああっ……」
「とても柔らかくなってきている。嫌だとはとても思えないよ、シャルロット」
舐められてぐっしょりと濡れたそこに、熱の籠もった吐息が触れる。いや、濡れているのはサイラスの舌のせいだけではないかもしれない。先ほどからシンシアの躰の奥から、淫らな蜜が溢れ始めているのを、気づかずにはいられなかった。
「もう少し、見せて。傷がどこにもついていないか、もっと奥まで見せてくれ」
そんなところに傷などついているはずがないのに、サイラスはさらに奥へと舌を滑らせる。固く閉ざされていたシンシアの蕾も、彼の愛撫によって緩み、その割れ目に彼の舌を受け入れ始めていた。