- 目次
- 264ページ
豪華客船上のアリア 〜スイート・ハネムーン!?〜
プロローグ 豪華客船が恋を連れてくる!? 5
1.亜麻色の夢 24
2.突然のプロポーズ、揺れる乙女心 64
3.王太子の花嫁探し 112
4.逃れられない甘い檻 136
5.ハネムーン・クルージング 170
6.幸運の女神は海に微笑む 191
7.ハネムーン・ウエディング 232
エピローグ 愛の調べは永遠に…… 252
あとがき 256
102ページ〜
ぬくりと奥に進もうとする指の感触に少しだけ痛みのようなものを感じて腰を引く。すると彼の指はつっと抜け、再びゆっくりと中をほぐすように抜差しをする。
「もうここはびちゃびちゃだ。これが俺を欲してる証拠だ。アンジェリーヌ」
挿入を深くされた花筒がきゅうきゅうっと締まる。
「あ、あ、わからな、……っ」
「わからないなら、そのまま感じていればいい」
本当にわからなかった。こんなふうに淫らになってしまう自分を見せてしまっているのが恥ずかしくて、目を開けていられない。淫らに濡れたそこが彼の指を食い締めているなんて、信じたくなかった。
だが、すぐにぞくんと甘い愉悦が背中を駆け抜ける。ジュプジュプと蜜壁をほぐすように彼の指が巧みに動く。
「……ふ、あぁっ……だ、めっ……しちゃ、いやっ……」
放埓な指戯に、腰の奥底がきゅんと痺れる。
「おまえの中は、欲しいといって締めつけてくる。どっちが本当だ?」
ラインハルトの指が、ヌチリ……と秘唇を開かせ、さらにもう一本の指が入ってくる。膣壁一杯を満たす指が、潤んだ乙女の中をかき回す。同時にひくひくと痙攣している花芯を潰され、脳が焼けるほどの快感に、アンジェリーヌは打ち震えた。
「ん、あ、あっ……あっなにか、きちゃう……っ、……だめ、……っ」
がくがくと脚が揺れていた。迫りくるものをどうにか制御しようと動くたびに、子宮の奥が下がり、不思議な感覚が臀部の辺りを包み込む。
焦れったくかき回されるのがいたたまれなくなり、いつの間にか彼の指の動きに合わせて、腰がびくびくと動いてしまっていた。
ラインハルトが耳の傍で甘く囁く。
「このままイっていい。おまえは俺の指で思うまま感じろ」
鼓膜に響く甘やかな声が、最後の理性を奪う。イクということがよくわからない。どうなってしまうのか怖くて、必死に彼の腕に縋った。
熱い指が快楽の弦を爪弾き、アンジェリーヌの理性を焼き切ろうとする。
「……や、だめ、……っ……あ、ぁ、っ…んっ……」
ぬぷ、ぬぷ、と波打つように指の抜き差しをされ、押し寄せてくる甘い愉悦の波に逆らえなくなる。繊細な弦を滑るように奏でられた女陰は歓喜に戦慄き、甘い蜜をビュクッビュクッと迸らせる。
彼の指は律動を速め、中に溜まった熱い蜜をかき出そうとする。さらに別の指で震える花芯をツンと押しつぶした。
ぶるぶるっと胴震いが起こり、ついに頭の中が真っ白になる。
「あ、だめ、……いっ……あっ……ああ――……ッ!」
アンジェリーヌの唇は開かれ、感極まった甘い嬌声が上がる。
臀部から太腿にかけてびくんびくんと震えが走り、秘部がひくひくと震えて止まらなかった。