立ち読みコーナー
目次
304ページ
紅玉の蜜事     5
あとがき      301
101ページ〜
「見られるだけで、感じてる?」
「えっ! ……そ、そんな……っ」
 感じているかと尋ねられた瞬間、セシリーは秘密を暴露されたかのような羞恥に襲われた。そして、一層強くギルバートの視線を意識して、体の奥から蜜がこぼれた。
 潤いを増した女性器に、ギルバートの指が触れた。
 肉を割るように指が動き、そして蜜の出口で濡れ具合を確かめるように円を描く。
「まだ足りない……か」
 真面目な声でひとりごちたかと思うと、ギルバートは指を膣から陰核へ動かし、ゆったりと尖りの周囲で円を描きはじめた。
「ん……、ん、んんっ……」
 そこを愛撫された途端、セシリーの奥が熱くなった。内股から脚の指先まで力が入り、快感がセシリーの中で、くっきりと形を取りはじめる。
「気持ちいい……」
 感じていると口にすると、ギルバートの指使いに変化が生じた。血色を増した肉の芽に、直接触れて、撫ではじめたのだ。
「あぁんっ!」
 頭の芯まで痺れるような快感がセシリーを貫いた。
 櫃に両手を置きセシリーがのけぞった。弾みで豊かな胸がぶるんと震えた。
 扇情的な光景に、ギルバートが声をあげた。そして、右手をセシリーの股間に添えたまま、セシリーの胸に手を掴み、乳首に顔を寄せた。
 ギルバートはセシリーを気持ち良くさせながらも、自分の快感を追うと決めたようだった。
 股間全体に手を添えて小刻みに動かしながら、たわわな胸を貪っている。
「んっ。あ、あぁ……んっ」
 そして、セシリーはといえば、性感帯を二箇所同時に責められて、込み上げる快感に体を震わせていた。
 気持ちいい。気持ち良くて、体が火照って、股間が疼いて、変になりそう。
「あぁっ、あっ、あっ」
 小さく声をあげながら、セシリーは櫃からギルバートの背中に腕を回した。
 乳首の上に舌で円を描くギルバートの頭に頬を預け、セシリーが甘い息を吐き出す。
 一夜限りの契りというシチュエーションが、セシリーをみるみる昂らせ、初めてにもかかわらず、官能さえ目覚めかけていた。