- 目次
- 336ページ
征服者の花嫁 5
あとがき 332
37ページ~
異様な感覚に、エーディンが内股を擦り合わせると、ソルステインの動きが止まった。
「どうした? ……その様子だと、濡れてきたか?」
ひとりごちるように言うと、ソルステインはエーディンから体を退けた。
そうして、エーディンの左足首を摑むと、そのまま無造作に持ち上げる。
当然、エーディンの股が大きく開かれることになり、男の無遠慮な視線が、湿りはじめた花弁に向かった。
慌ててエーディンがそこを隠そうと右手を伸ばしたが、その手はソルステインの左手によって払いのけられてしまった。
「っ……」
こんな形の拒絶を受けることは初めてで、エーディンは驚きに硬直してしまう。
目を見開き、驚愕するエーディンの足を、ソルステインはそのまま肩にかけた。
エーディンの腰が浮くと、ソルステインは強引に白い体を引き寄せた。ソルステインはあぐらをかき、左脇にエーディンの右足を抱え、より広く股を開かせた。
嫌……。こんなの、嫌……。
衝撃と羞恥に、エーディンの気力は完全に削がれていた。
心の中で力なくつぶやく間もソルステインは秘部を凝視し、そして、唇の端を持ち上げた。
「もうちょっと濡れたら、十分イけるか。……さすがに、このまま突っ込んだら、聖巫女様が可哀想だ」
そう嘯くと、ソルステインはエーディンの右足をも左肩に載せ、完全に下肢が宙に浮く体勢を取らせると、あろうことか股間に顔を近づけていった。
「……っ!!」
熱い息が内股に吹きかかり、エーディンが息を呑んだ。
ソルステインが太股に顔を寄せた。いったんそこに口づけをし、強く吸い上げ、白い肌に朱を散らせてから、舌を突き出して花弁に隠れた陰核をつついた。
「——んぁっ!」
シーツの上で、エーディンの体が魚のように跳ねる。
湿った肉。それが触れただけで、今までとは比べものにならないほどの快感がエーディンに訪れた。
思わず目を閉じると、目尻から涙が一筋、雫となってこめかみを伝う。
エーディンに余韻に浸る暇は与えられなかった。ソルステインが、赤く染まりはじめた粒を舐め上げたからだ。
「んっ。んんっ」
まぶたを閉じながら、エーディンが首を左右に振った。
こんな……こんな。あぁ、私……っ。
敏感な部分を、先ほどの乳首同様に、ソルステインが執拗に責めはじめた。
繰り返し舐められて、小さな肉の芽は、膨らみ固くなっている。感じることを知った体は、性感帯への刺激に、蜜壺を愛液で湿らせてゆく。
「あっ。あぁ……あ。ん……っ」
生じた快感に、体を熱くなる。肌が火照り、息があがってゆく。
ソルステインが突起に軽く歯を当てただけで、エーディンの背がのけぞった。豊かな胸を突き出しながら、せわしなく呼吸をし、腰を捩る。
「やぁ……、あっ、あっ」
与えられた快感に耐えかね、エーディンの下肢がつっぱり、ソルステインの顔を太股でぎゅっと挟んだ。
熱い息が股間に吹きかかる。その感触にさえ、肉筒から粘膜が溢れた。