立ち読みコーナー
目次
312ページ
大元帥の溺愛宮廷菓子 恋の策略は蜜の中に  5
あとがき                  309
160ページ~
「……君が、何を言っても……嫌がったりはしない。嫌う……というのもない。私は、他人に対して“そういった”感情を持つことがない……それに、君は私にとって唯一無二の存在であるのだから、何を言われようが変わりようがない」
「私、あなたが……愛しいんです」
「ん……? あぁ、私も、君を愛しく思っているよ」
「好き、なの」
 ヴィオレットは細い腰を揺らし始める。鎮まりきっていない身体は、すぐに快感を呼び覚ます。それは彼も同じで、ラファエルは息を乱した。
「……っ、ヴィオレット、話を……」
「ん……ぅ……ラファエル、好き、あなたが好きです」
「…………好き、だよ」
 彼はおうむ返しのように言葉を返すと、堪えきれなくなったのか、激しく腰を打ちつけ始めた。
「あ、ああああっ!」
 震えが止まらない自分の唇を、ヴィオレットは震えを止めるべく手で押さえつけようとするが、その手も震えてしまっていたから役割を果たさなかった。
「……好きだ、ヴィオレット……」
 もうやめないとばかりに、腰を振り、ラファエルは屹立した部分を彼女の内部に繰り返し抜き差しし、濡襞と擦れ合うことで生じる快楽に没頭した。
「あ、あぁ……ラファエル……っ」
「……君が、悪い……何度も気を逸らそうとしたり……止めさせたり……どうにも、ならない」
 甘い吐息が絡まり合う。まったく余裕のなくなったラファエルがヴィオレットの身体で快感を貪っている。いささか乱暴なそんな彼の動きにヴィオレットは酷く感じてしまい、高い声をあげた。
「あ、あああああ……だ、め……っ、あ……ン……はぁ……あ」
「何が“駄目”だ……こんなに……締めつけて……欲しいんだろう?」
 ぐちゅぐちゅと淫猥な水音が室内に響き渡る。交わり合っている音の淫猥さにも、ヴィオレットは興奮してしまった。
「ラファエル……欲しい……欲しいの、あなたが……あ、あああっ」
 強く抱きしめられ、最奥を激しく突かれる。
 身体から溜まりに溜まった快感が、弾け出してしまいそうになった。
「ひ……ン……」
「欲しがれ……もっと、もっとだ」
「ラファエル、欲しいの……」
 ヴィオレットも彼の身体を抱きしめて、しがみつくようにラファエルの腰に足を絡ませる。相変わらず涙は止まらなかったが、ラファエルはもう身体の動きを止めなかった。
「ん……ふ……ぅ……ラファエル、口づけ……て……」
「……あぁ」
 唇が重なり合い、唇の感触を楽しみ合うことなく彼の舌がヴィオレットの口腔内に入り込んでくる。
 舌を激しく絡ませて唾液が混ざり合う。まるで注がれるようにあふれた唾液を嚥下すると、催淫剤を飲まされたのかと思うほど激しく興奮し、彼女も自ら腰をくねらせ彼の身体の動きに合わせるように揺らした。
「ん……ふ……ぅっ……あ、ふ」
「あ……あ……ヴィオレット……あぁ、いい……凄く、いいよ……」
「……ラファエル……好き……」
「あぁ、好きだよ」
「もっと、もっと言って……好きって言って……」
 激しく腰を振り始めたヴィオレットの動きに、ラファエルは射精を堪えるように眉根を寄せる。
「ヴィオレット……駄目だ、もう……出すぞ」
「駄目、もっと好きって言ってくれなければ、私の中に出しては駄目」