立ち読みコーナー
目次
320ページ
序章  不埒な男             5
第一章 赤毛の悪魔と小さなエルシー    10
第二章 青天の霹靂            23
第三章 嵐が過ぎ去り嵐が来る       49
第四章 越えてしまった一線        94
第五章 好意を持った人の素顔       138
第六章 嵐の記憶             164
第七章 騒動               216
終章  プリンセスの夫は意地悪な義兄   280
あとがき                 318
128ページ1行目~
「でも……っ、私は……っ、お父様とアデルお義母様の幸せを応援したいのです……っ」
 泣き濡れるエリザベスの頬にキスをし、リドリアが天使のように微笑み─、悪魔の言葉を口にした。
「ならば強引にでもお前の体を奪おう。先に関係を結び、後から必ずお前に『はい』と言わせてみせる」
 美しく─凶悪に微笑んだリドリアは、エリザベスの腿を抑えたまま、自身のトラウザーズを寛げた。
「……ひっ」
 ブルンと飛び出た赤黒いモノを見て、エリザベスは息を呑む。
 エリザベスが見たことのないその器官は、あまりに大きく太くて長かった。それが男性器だと頭で理解していても、「これからそんなものをどうするの?」という驚きが強くて先が想像できない。
「初めてだから痛むと思う。……初めてだよな?俺以外にこんなことを許していないよな?」
 ふと目の色が変わったかのように問い詰められ、エリザベスは必死になってコクコクと頷く。
「ほ、他にこのように体に触れる男性はいらっしゃいません」
「……よし」
 エリザベスの言葉を確認し、リドリアは心の底から安堵したようだ。
 ヌチ……と男性器の先端が押しつけられ、エリザベスは体を強張らせる。
「力を抜け。脱力するとナカも柔らかくなる。そうすると受け入れやすくなるから」
「こ……怖いっ、ですっ」
「大丈夫だ」
 よしよしと頭を撫でられ、エリザベスはグスッと鼻を鳴らした。
「いくぞ……」
 亀頭を蜜口に押し当ててリドリアが言い、深く呼吸をしながら腰を進めてゆく。
「ん……っ」
 最初、小さな場所が大きなものによって押し広げられる感じを覚えた。
 やがてそれは鈍痛に変わって下腹部を襲い、太くて長いモノがゆっくりとエリザベスの体内に入ってくる。
「は……っ、はぁっ、……ぁ、はぁっ」
 懸命に呼吸を整えていると、リドリアがまた額にキスをした。
「もう少しだ。頑張れ。息を深く吸って、……吐いて」
「……はぁ……あぁ、あ…………」
 切れ切れに息を吐き出した時、リドリアが一気に残りを押し込んできた。
「んぅっ!」
 内臓を押し上げられたかのような圧迫感に、エリザベスは唇をわななかせ小さな悲鳴を上げた。
 同時にどうしようもない絶望感がこみ上げる。
 とうとう自分は義兄と関係を持ってしまった。彼の雄茎を受け入れ、男女として結ばれてしまった。この城のどこかで舞踏会を楽しんでいる両親を、手酷く裏切ってしまったのだ。