立ち読みコーナー
目次
304ページ
序章  蜜月の褥で愛されて         5
第一章 初めての夜は甘く、そして淫らに   14
第二章 王都へ、あなたの妻として      76
第三章 恋とはどんなものかしら       103
第四章 愛の試練は突然に          160
第五章 もう一度、恋を           196
第六章 夫婦の愛はとこしえに        241
終章  昔も今もこれからも         293
あとがき                  299
68ページ~
「……あ、あっ!ぁあ……!」
 経験したことのない質量のものが体内へと入ってくる感覚に、かすれた悲鳴が洩れる。
 どうやらそれは、アルフレードの男性の証みたいだ。
 信じられないほど熱くて大きい、凶器のようなそれが、リディアの潤んだ蜜口をいっぱいまで押し開き、奥へ奥へと入ってこようとしている。
 一つになる、というのが、まさかこういう意味だったなんて思わなかった。
 たまらず恐怖を覚え、体がぶるぶると震え始める。
「……やっ、こん、なっ、む、り……!」
「怖がらないで、リディア。きみはちゃんと俺を受け入れてくれてるよ?」
「で、もっ……」
「楽にしてごらん。きみならできる。大丈夫だから」
 アルフレードが優しく言って上体を屈め、口唇を重ねてくる。
 ちゅく、ちゅく、と口唇を吸われ、ちゅるりと舌を吸われると、また甘い吐息がこぼれそうになるが、腰を使われて下からじわじわと彼自身を繋がれ、圧入感に冷や汗が出る。
 これ以上は無理だと、取り乱して叫んでしまいそうになるけれど。
(アルフレードが、わたしの中に、いる……)
 その質量はすさまじいけれど、体を貫く熱塊はアルフレードそのもので、自分たちは今、まさしく一つになっている。
 これは神様が認めた夫と妻、二人だけの特別で大切な行為で、こうしている間は本当に二人は一つだ。互いを隔てるものなど何もない、本当に二人だけの混じりけのない行為なのだ。
 そう思ったら、怖さを感じながらも不思議と素直に受け止められるような気持ちになってきた。おずおずとアルフレードの広い背中に手を回し、熱い体にしがみつくと、彼がキスをほどいてこちらを見つめた。
「少しずつ、なじんできたね。中が俺を優しく包み込み始めた」
「ア、ル」
「すごいよリディア。俺たちは結ばれてる……、本当に、一つになってるんだねっ」
「あ、あっ」
 アルフレードが腰をぐっと揺すり上げたので、思わず小さく声を立てる。
 内奥を押し開かれ、お腹を彼でいっぱいにされたみたいな感覚に震えていると、アルフレードがわずかに上体を起こして、ほう、と深いため息をついた。
 足の付け根に彼の下腹部が押しつけられているのを感じて、こちらもため息が出る。
 彼と隙間なく結ばれ、一つになったのだと実感して、知らずまなじりが濡れる。
「苦しい?」
「大丈、夫」
「きみの中、温かくてとろとろしてる。ずっと夢に見ていたとおりだ」
 蕩けそうな笑みを見せて、アルフレードが言う。
「愛してる、リディア。俺は絶対にきみを幸せにする。生涯かけてたくさんの愛を、きみだけに注ぐよ……!」
「っ、あ!アル、フレードッ、そん、なっ、動い、ちゃっ……!」
 リディアを見つめたまま、アルフレードが腰をしなやかに揺らし始めたから、驚いて叫んだ。
 指くらいならなんともなくても、ボリュームがまったく違う。挿入されただけでもかなりの負荷なのに、中を擦るように動かれたら、体がみしみしときしむようだ。
行き来するたび奥のほうをズンズンと突かれ、中を破られてしまうのではと不安になるけれど。
「ああ、うぅっ、リディア、リディアっ」
 雄でリディアを揺さぶりながら、アルフレードが悩ましげな声で呼びかける。
 その眉はキュッとひそめられ、目は細められている。
 アルフレードのほうこそどこか苦しいのではないかと、一瞬心配になったけれど、どうやらそうではないようだ。
 ゆっくりとリディアの中を出入りするうち、彼の喉からかすかに甘い声が洩れ始める。形のいい額には汗が浮かび、息遣いは徐々に荒くなっていく。
 まるで、リディアとの行為に耽溺していくみたいに─。
「……っぁ、あ!あ、ぁ……!」
 アルフレードがリディアの両足を抱え、雄を挿入する角度を少し変えた途端、お腹の底に快感が広がったから、思わず声を洩らしてしまう。
 察したみたいにうなずいて、アルフレードが訊いてくる。
「ここ、さっきのところだね?こう、かな?」
「ああっ!ゃ、ああ、ああっ……!」